Back in the U.S.S.R. -Beatles

本日からまたゆっくり上げていきます。今度はホワイトアルバムの和訳です。

 

今回の曲はBack in the U.S.S.R.!最近の戦争のせいですっかり曰く付きの曲となってしまいましたが、ホワイトアルバムの1曲目を飾る名曲です。

ポール曰く、アメリカでの長期任務を終えて、ソビエト連邦に帰国したロシア人スパイの視点で書かれた曲、らしいです。当時は冷戦の真っ只中で、ベトナム戦争が行われていました。

 

飛行機の音から始まるイントロがワクワクしますね!

 

それではどうぞ。

 

-Back in the U.S.S.R.-

ソ連に戻ってきた


Flew in from Miami beach BOAC
Didn’t get to bed last night
On the way the paper bag was on my knee
Man, I have a dreadful flight
I’m back in the U.S.S.R.
You don’t know how lucky you are, boy
Back in the U.S.S.R.

英国空港でマイアミビーチから飛んだ
昨日は眠れなかった
道中で膝の上に紙袋をかかえて
酷いフライトだった
ソ連に戻ってきた
どれだけ幸せなことか分からないだろう
ソ連に戻ってきた

 

Been away so long I hardly knew the place
Gee, it’s good to be back home
Leave it till tomorrow to unpack my case
Honey disconnect the phone
I’m back in the U.S.S.R
You don’t know how lucky you are, boy
Back in the U.S.
Back in the U.S.
Back in the U.S.S.R.

長く離れていたから、ほとんど土地のことは分からない
なあ、家に帰るのは良いものだ
荷物をほどくのは明日にしよう
電話も切っておこう
ソ連に戻ってきた
どれだけ幸せなことか分からないだろう
ソ連に戻ってきた

 

Well, the Ukraine girls really knock me out
They leave the West behind
The Moscow girls make me sing and shout
That George’s always on my-my-my-my-my-my-my-my-my mind
Oh, come on

ウクライナの女の子にはやられちゃうね
西の女より遥かに良い
モスクワの女の子には歌いたくなる
我が心のジョージアをね

 

I’m back in the U.S.S.R
You don’t know how lucky you are, boy
Back in the U.S.S.R.

ソ連に戻ってきた
どれだけ幸せなことか分からないだろう
ソ連に戻ってきた

 

Well, the Ukraine girls really knock me out
They leave the West behind
The Moscow girls make me sing and shout
That George’s always on my-my-my-my-my-my-my-my-my mind

(繰り返し)

 

Show me 'round your snow peaked Mountain way down south
Take me to your daddy’s farm
Let me show your balalaikas ringing out
Come and your comrade warm

見せてくれ、雪が積もった
山道が南に降りているのを
君のお父さんの農園に連れていってくれ
同胞を温めてくれ


I’m back in the U.S.S.R.
You don’t know how lucky you are, boy
Back in the U.S.S.R.
Oh, let me tell you honey

ソ連に戻ってきた
どれだけ幸せなことか分からないだろう
ソ連に戻ってきた

 

我が心のジョージアも他の有名曲の拝借となっています。実は、現在東側諸国のジョージアではなく、アメリカのジョージア州を題材にした曲で、ダブルミーニングとなっています。長いアメリカでのスパイ生活のせいで、アメリカの曲ばかり覚えてしまったのでしょうか。

 

 

戦時中のデリケートな場所に堂々と入り込んだような題材ですが、歌詞はコミカルです。ソ連を礼賛するわけではなく、故郷だから好きなんだ、というのが良いバランスだと思います。本当にギリギリを攻めてますねー。

 

それでは。